マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

株価下落が怖くて方向転換できない地銀経営者の実態

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 地銀の経営規模について、地元経済の実情に合わせて見直すべきだとする議論が次第に高まっている。地方経済の不振が続き、人口減少や高齢化を背景に事業所数が減少しているなかで、地銀だけが規模の拡大を目指す構図は「合理性を欠いている」(金融庁関係者)という見方だ。

 地銀業界にとどまらず、銀行の中期経営計画は規模の拡大、収益の増加が柱となってきた。これは今に始まったものではなく、長くそうした成長シナリオが描かれてきた。しかも、計画の途上で目標値を下方修正するケースはほとんどなかった。

 だが、過去を振り返ると皆無ではない。その一つが不祥事をきっかけとして収益目標を大きく引き下げた三井…

この記事は有料記事です。

残り837文字(全文1126文字)

浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。

イチ押しコラム

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

職場のトラブルどう防ぐ?

「ネトゲにはまって遅刻がち」若手社員をどう扱うか?

 A夫さん(46)は、社員数約80人の機械部品製造卸会社で品質管理部の責任者をしています。入社3年目の部下、B輔さん(23)の勤怠…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…