
日本大学特任教授
おちあい・くにやす 1973年、日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)獣医学科卒業。73年に日本大学松戸歯科大学(現・松戸歯学部)で副手(研究助手)となり、口腔(こうくう)細菌の研究を始める。75年に松戸歯学部助手に就任し、78~80年は米国University of Alabama at Birminghamへ留学。82年に歯学博士号を取得した。87年に松戸歯学部講師、2000~05年に明海大歯学部教授、05~15年に日本大学歯学部教授を歴任。15年4月から日本大学歯学部特任教授。エイズやインフルエンザ、アルツハイマー病と歯周病菌の関係、口腔細菌と腸内細菌の関係など、独創的でありながら人々に身近な研究で注目されてきた。著書(監修、共著)に「腸内細菌・口腔細菌と全身疾患」(シーエムシー出版)や「口腔微生物学―感染と免疫―」(学建書院)など。
専門家・執筆者記事 9件
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誤嚥性肺炎も認知症も「歯周病」と関係している!?
口から考える命と心と病
歯周病は、さまざまな全身の病気に影響を及ぼすことが知られています。1990年代半ばから、このことを示す研究結果が世界中から…
2018年7月23日
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40歳以上の8割が罹患 歯周病は怖い“国民病”
口から考える命と心と病
歯周病は、40歳以上の日本人の80%以上がかかっていると考えられており、「国民病」とも言われています。「単なる口の中の病気…
2018年6月25日
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深刻な乳児の虫歯につながる離乳期の誤り
口から考える命と心と病
虫歯(う蝕<うしょく>)は誰にでもできます。しかし、子供、成人、高齢者と年代によってでき方や背景が違います。今回は、それぞ…
2018年4月10日
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「虫歯の犯人は乳酸菌」の冤罪を晴らした研究
口から考える命と心と病
多くの人は虫歯になった経験があるでしょうから、その不快さは知っていますよね。ずっと昔から、人はどうすれば不快な虫歯にならな…
2018年2月16日
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ホントにすごい唾液のミラクルパワー
口から考える命と心と病
唾液は1日に1~1.5Lも分泌され、口の中をぬらしています。もし、唾液が出なくなったらどうなってしまうかご存じでしょうか?…
2018年1月10日
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朝の口の不快感は細菌の生存戦略が原因
口から考える命と心と病
寝る前にきちんと歯を磨いても、朝起きた時には口の中がネバネバして気持ち悪くなっています。なぜそうなってしまうのか不思議では…
2017年12月12日
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腸内細菌はほぼ無害、口腔細菌は有害のわけ
口から考える命と心と病
前々回、前回とヒトの体(特に口腔<こうくう>内と腸管内)には多くの常在菌が生息していることをお話ししました。常在菌は時に病…
2017年11月7日
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体にすみ着く常在菌が原因 誤嚥性肺炎
口から考える命と心と病
ヒトの体に生息する常在菌は、口腔(こうくう)、鼻・咽頭(いんとう)、皮膚、消化管、生殖器などに複雑な細菌叢(そう)を形成し…
2017年10月4日
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口腔細菌の世界へようこそ
口から考える命と心と病
◇腸内と同じ密度で細菌がすむ場所 みなさんは、自分の体の中にすんでいる細菌というと何を連想しますか? 多くの方々は腸内細菌…
2017年8月23日