
超高齢化時代を生きるヒント
小野沢滋 / みその生活支援クリニック院長
現在日本は、4人に1人が65歳以上という「超高齢社会」を迎えている。国の推計では、高齢化率は徐々に上昇し、2060年にほぼ4割になることが見込まれている。医療や介護現場におけるさまざまなケースに焦点をあてながら、調査や統計に表れた数字を重ねて、超高齢社会の実態を追う。20年以上、千葉の「亀田総合病院」で地域に根ざした在宅医療に従事してきたベテラン医師が、これまで培った豊富な経験を生かし、患者自身や家族を介護し、老後について考えている人たちに向けて、急速に超高齢化が進む時代に生きるヒントを伝授する。
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2018年3月14日
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「成年後見」安易な利用で人権侵害のおそれも
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2018年1月19日
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2017年11月20日
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大量介護時代「高齢者の自由と尊厳」とは
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2017年11月17日
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“医師よりも貴重”介護職員をどう増やすか
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2017年10月10日
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明日は我が身 介護で半生を失った女性の生涯
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超高齢社会。何とも活気に乏しく嫌な感じを受ける言葉ですが、「おまえ100まで、わしゃ99まで」が実現した理想郷とも考えられ…
2017年9月5日