ダーモスコープという機器を使い、メラノーマの診断を行う様子
ダーモスコープという機器を使い、メラノーマの診断を行う様子

病気を知る紙面より

新作用のがん治療薬 体の免疫力を引き出す

 免疫機能を利用してがん細胞に対抗する新たなタイプの抗がん剤が昨年9月、世界に先駆けて日本で発売された。抗PD-1抗体薬「ニボルマブ(商品名オプジーボ)」だ。現在は悪性黒色腫(メラノーマ)の治療だけに使われているが今後、適用の拡大が見込まれている。【庄司哲也】

まず悪性黒色腫で承認

 「メラノーマでリンパ節や内臓への転移がある場合、これまでは有効といえる治療はほぼないと言うべき状況でしたが、抗PD-1抗体薬の登場で効果のある治療の扉がようやく開かれたといえます」とニボルマブを評価するのは、メラノーマの治療に詳しいがん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科医長の吉野公二さんだ。

 メラノーマは肌の色に関係するメラニン色素を作る細胞ががん化する皮膚がんの一種。悪性度が高いことで知…

この記事は有料記事です。

残り2091文字(全文2430文字)

イチ押しコラム

実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

真菌マラセチア増殖が起こす「脂漏性皮膚炎」

 「これからは、どんなに疲れていても寝る前には必ずシャワーを浴びてください。起床時や帰宅後すぐにもシャワーを浴びるべきですが、寝る…

無難に生きる方法論

「楽天家はインフルエンザにならない」は本当?

 前回、インフルエンザの予防とその費用をどう負担するかをみなさんと一緒に考えた。最善の処置をとってもインフルエンザ感染を完全には防…

理由を探る認知症ケア
 

みんなで一生懸命考えた「歯ブラシをかむ理由」

 ◇歯ブラシをかんでしまうKさん 長女夫婦と同居していたKさん(60代、女性)が、こたつの敷布団に足をひっかけて転び、太ももの骨を…

超高齢化時代を生きるヒント
 

技量も経験もない「かかりつけ医」という幻想

 「かかりつけ医を持ちましょう」――。こんな言葉を聞いたことがあると思います。厚生労働省や医師会は、かかりつけ医を持つことを推進し…

ボストン発 ウェルエイジング実践術
全国から揚げ物が集まる「あげあげサミット」。日本人も揚げ物は大好きだ=滋賀県湖南市で2016年9月3日

「週1回フライドチキン」が死亡リスクを高める?

 コロッケにフライドチキン、トンカツに天ぷら。油のいいにおいがして、ジューシーで熱々の揚げ物がお好きな方は多いでしょう。でもご用心…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア