メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を引き起こすとして、そのリスクは認知されています。一方、「肥満」に対して語られることの少ない「痩せ」にも、健康上の問題はあるのです。

“痩せ形”が多い働く丸の内女性

 BMI(Body Mass Index;体格指数)は、世界保健機関(WHO)が定めた肥満判定の国際基準です。「体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}」で求められます。厚生労働省が発表した2012年の「国民健康・栄養調査」によると、BMI18.5以上25未満の「普通」体重は全体の6割を超えるものの、BMI25以上の「肥満」は女性(20.3%)に比べて男性(28.6%)が多くなっています。またBMI18.5未満の「痩せ」は、男性(4.7%)に比べて女性(12.3%)が多く、ここ10年で増加傾向にあります。年代別にみると、痩せの割合は20歳代が21.5%で最も高く、30歳代も17.6%です。

 20~30歳代に多い痩せ形女性。東京・丸の内エリアで働く女性では、BMI18.5未満の「痩せ」の割…

この記事は有料記事です。

残り2009文字(全文2482文字)

西田佐保子

西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。

イチ押しコラム

無難に生きる方法論

「楽天家はインフルエンザにならない」は本当?

 前回、インフルエンザの予防とその費用をどう負担するかをみなさんと一緒に考えた。最善の処置をとってもインフルエンザ感染を完全には防…

理由を探る認知症ケア
 

みんなで一生懸命考えた「歯ブラシをかむ理由」

 ◇歯ブラシをかんでしまうKさん 長女夫婦と同居していたKさん(60代、女性)が、こたつの敷布団に足をひっかけて転び、太ももの骨を…

超高齢化時代を生きるヒント
 

技量も経験もない「かかりつけ医」という幻想

 「かかりつけ医を持ちましょう」――。こんな言葉を聞いたことがあると思います。厚生労働省や医師会は、かかりつけ医を持つことを推進し…

ボストン発 ウェルエイジング実践術
全国から揚げ物が集まる「あげあげサミット」。日本人も揚げ物は大好きだ=滋賀県湖南市で2016年9月3日

「週1回フライドチキン」が死亡リスクを高める?

 コロッケにフライドチキン、トンカツに天ぷら。油のいいにおいがして、ジューシーで熱々の揚げ物がお好きな方は多いでしょう。でもご用心…

実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-
大学入試の直前に、参考書やノートを広げる受験生。受験のストレスもカンジダ発症の一因だ

入試ストレスでも発症「カンジダ」三つの原因

 今回から計3回にわたり、病気の原因になるカビ(真菌)の話をします。まず初めに取り上げるのが、前回はニキビに使う抗菌薬の長期使用で…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア