老眼とは、カメラのレンズのような役割をしている目の水晶体が、加齢で弾力を失って厚さを変えられなくなり、近くのものにピントが合わせられなくなって起きる「ピント調節障害」である−−。この連載の第1回でそのようにお伝えしました。つまり、年を重ねたら誰もが避けられない老化現象の一つで、平均して45歳前後で老眼鏡が必要になります。「本や新聞など近くの細かい字が読みづらい」「ぱっと遠くを見たり、近くを見たりした時に、ピントが合わない」。このような老眼の症状を放置していると、眼精疲労が重なって、頭痛や肩こり、食欲がなくなるなどの体の不調が表れることもあり、軽く見てはいけません。矯正方法には老眼鏡、コンタクトレンズ、そして手術があります。手術を受けると、老眼鏡のいらない快適な生活が待っているのでしょうか。南青山アイクリニック(東京都)の戸田郁子院長に、ニーズが高まっているという老眼の手術や注意点を聞きました。

この記事は有料記事です。

残り1933文字(全文2336文字)

戸田郁子

戸田郁子

南青山アイクリニック院長

とだ・いくこ 筑波大学卒業、東京慈恵会医科大学眼科、慶應義塾大学眼科学教室に入局。ハーバード大学眼研究所でドライアイの重症型であるシェーグレン症候群の基礎研究に従事した後、97年から南青山アイクリニック院長。専門はレーシックを含む屈折矯正手術。

イチ押しコラム

実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

真菌マラセチア増殖が起こす「脂漏性皮膚炎」

 「これからは、どんなに疲れていても寝る前には必ずシャワーを浴びてください。起床時や帰宅後すぐにもシャワーを浴びるべきですが、寝る…

無難に生きる方法論

「楽天家はインフルエンザにならない」は本当?

 前回、インフルエンザの予防とその費用をどう負担するかをみなさんと一緒に考えた。最善の処置をとってもインフルエンザ感染を完全には防…

理由を探る認知症ケア
 

みんなで一生懸命考えた「歯ブラシをかむ理由」

 ◇歯ブラシをかんでしまうKさん 長女夫婦と同居していたKさん(60代、女性)が、こたつの敷布団に足をひっかけて転び、太ももの骨を…

超高齢化時代を生きるヒント
 

技量も経験もない「かかりつけ医」という幻想

 「かかりつけ医を持ちましょう」――。こんな言葉を聞いたことがあると思います。厚生労働省や医師会は、かかりつけ医を持つことを推進し…

ボストン発 ウェルエイジング実践術
全国から揚げ物が集まる「あげあげサミット」。日本人も揚げ物は大好きだ=滋賀県湖南市で2016年9月3日

「週1回フライドチキン」が死亡リスクを高める?

 コロッケにフライドチキン、トンカツに天ぷら。油のいいにおいがして、ジューシーで熱々の揚げ物がお好きな方は多いでしょう。でもご用心…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア