皆さんこんにちは、消化器外科医の小高雅人です。今回のテーマは「がんにおける標準治療と最新治療について」です。まず、なぜこの問題を取り上げたか、からお話ししたいと思います。

「もっと最新の治療を!」と言われることがありますが……

 私は、大腸がんや胃がんといった消化器がんを専門に診療しています。治療について、患者さんに「○○さんの病状は○○という状況なので、『標準治療』としては、AやBになりますね」と説明することが日常的にあります。すると、患者さんから「もっと最新の治療は無いのですか?」と問われることを何度か経験しました。みなさんはどう思われますか? 「私もそう思う」と考えた方もいらっしゃるかもしれません。おそらく、「標準」治療という名称から、その意味を誤解されているのではないかと思います。

 実は、現時点で一番オススメの治療法が過去の多くの患者さんの経験によりすでに判明しており、それを標準…

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小高雅人

小高雅人

佐野病院消化器がんセンター長

こたか・まさひと 大阪府生まれ、1997年高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。同大学付属病院第1外科、高知県立中央病院(現・高知医療センター)外科、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)東病院大腸骨盤外科などを経て、2006年から佐野病院消化器センターに勤務。13年同病院消化器がんセンター長に就く。専門は胃がん、大腸がんの手術と化学療法、その他の消化器がん治療。

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