2014年5月に難病法が成立し、医療費助成の対象疾患が56から300程度に拡大した。拡大以前より、助成対象となっている難病の一つに、原因不明の肺疾患「特発性肺線維症(IPF)」がある。IPFは、肺の細胞が傷ついて硬く線維化し、呼吸機能が低下する病気だ。国内の患者数は約1万3000人と推計されているが、治癒の方法はなく、発症後の余命は3〜5年と、治りにくいがん並みに厳しい。現状は、いかに肺の機能低下を防いで生存期間を延ばすかが治療の目標になっている。

 そのIPF治療の新薬の研究成果が発表されると聞き、同月に米サンディエゴで開かれた米国胸部学会議を取…

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高野聡

高野聡

毎日新聞 医療福祉部編集委員

たかの・さとし 1989年毎日新聞社入社、地方支局勤務などを経て96年、東京本社科学環境部。医療・医学担当として病原性大腸菌O-157の集団感染、臓器移植法案および法成立後の1例目脳死移植などを取材。2009年新型インフルエンザを大阪本社科学環境部で取材。10年10月よりMMJ編集長、16年4月より医療福祉部編集委員。

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