患者から学ぶ読んでみた -認知症ブックガイド-

「認知症の人の食事支援BOOK」

認知症予防財団

 人間の営みで一番の楽しみといえば、食べることといって差し支えないだろう。それはたとえ認知症であっても、事情は変わらないはずだ。本書は、最期までおいしく豊かな食事をとることができるよう支援する知識と技術が詰まった一冊だ。といっても、ただマニュアルを詰め込んだだけではない。本人を観察し、どんな支援がふさわしいかを判断するための心構えや、環境整備の工夫などを学習編、実践編に分けて紹介していく。

 中でも特徴的な食事場面でのQ&A方式の事例紹介は、具体的で参考になる。食事を前にして食べようとしないのは、食べる対象と認知できなかったり、品数が多く混乱していたり、今食べていいのか分からず待っていたりするケースもあるという。その場合は、食器のコントラストや盛り付けの工夫、香り立つ食材の使用など、五感を活用することを勧める。

(山田律子著/2000円+税/中央法規出版)

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認知症予防財団

認知症の予防・治療に関する調査研究および社会的な介護体制づくり、介護家族への支援活動などを行い、豊かで明るい希望に満ちた長寿社会の実現をめざす公益財団法人です。1990年3月28日、毎日新聞創刊120周年記念事業として毎日新聞社が提唱、医学会や医師会、経済団体連合会などの協力を受け、厚生大臣の許可を得て設立されました。公式サイトhttps://www.mainichi.co.jp/ninchishou/

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