「セレナイト」のさとう桜子さん=吉永磨美撮影
「セレナイト」のさとう桜子さん=吉永磨美撮影

健康に暮らす紙面より

美容の力で心を開く サロン立ち上げ女性がん患者を支援

吉永磨美 / 毎日新聞 医療プレミア編集部

 がん治療の副作用で脱毛や肌のトラブルを抱える女性患者への美容ケアを支援する取り組みが広がっている。自身もがんを患い美容業界で働いていた女性が、女性患者向けのエステサロンを開業しており、注目を集めている。病気で失いかけた生活の質(QOL)を取り戻す大きな力になっている。

自らもがんと診断されて

 自らもがん患者のさとう桜子さんは2013年6月、東京都中央区にがん患者向けエステサロン「セレナイト」を開業した。「がんでも美しく輝く女性でありたい」。それが経営するうえで大切にしている思いだ。当たり前ともいえる願いを込めた背景には、闘病中に通ったエステサロンでの体験があった。

 さとうさんは11年7月に「子宮体がん」と診断された。当時は外資の化粧品会社に勤め、プロのエステティ…

この記事は有料記事です。

残り1308文字(全文1643文字)

吉永磨美

吉永磨美

毎日新聞 医療プレミア編集部

よしなが・まみ 1972年生まれ。98年に毎日新聞社入社。横浜支局、東京本社地方部、社会部、毎日RT編集部、生活報道部などを経て、2016年4月からデジタルメディア局。近年は、「おんなのしんぶん」を担当しながら、難聴など見えない障害や女性をテーマに記事を執筆してきた。

イチ押しコラム

無難に生きる方法論

原因不明の頭痛・腰痛と「釣り」の微妙な関係

 私の男性更年期外来には、頭痛や腰痛が続き、どの病院に行っても原因がわからず、対症療法をしてもいっこうに症状が良くならない患者さん…

医をめぐる情景

「失恋でうつ」の友人を励ますのはいけないこと?

 ◇楽曲「元気を出して」(1984年) 竹内まりやが作り、歌った「元気を出して」は、失恋して落ち込んだ女友だちを女性が励ます歌だ。…

人類史からひもとく糖質制限食

「正常範囲内の高血糖」でも全がんリスクが高まる

 国立がん研究センターがん予防・健診研究センター・予防研究グループが2015年、興味深い論文を発表しました。翌年には英文医学雑誌に…

旅と病の歴史地図
海外に出国する人たちでにぎわう出発ロビー=成田空港で2018年8月10日午前10時9分、小川昌宏撮影

旅先でつらい「旅行者下痢症」を薬で止めていい?

 海外旅行中に起こる下痢を「旅行者下痢症」と呼びます。発展途上国に1カ月間滞在すると半数近くの旅行者がかかるとされており、頻度が大…

超高齢化時代を生きるヒント

アルバイト医師が回す「在宅医療クリニック」の闇

 医学部5年生だった1989年の夏休み、私は実家近くにあるM先生のクリニックで1週間の実習をしていました。晴れて暑い水曜日の午後、…

Dr.林のこころと脳と病と健康

演技性パーソナリティー障害のうそが肥大する土壌

 ◇うそつきは病気か【5】 自分を実際よりよく見せるためにうそをつくのは、誰でもある程度までならすることです。ではそういう普通の人…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア