つまみ食い栄養学

油脂の賢い選び方

川端輝江・女子栄養大学教授
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 食用の油(主に液体)や脂(主に固体)には、さまざまな種類があり、性質や機能がそれぞれ異なります。それを決めているのは油脂に含まれる脂肪酸です。

 脂肪酸の中でよく知られているのは「リノール酸」でしょう。食用植物油全般に広く含まれ、体内に取り込むと、そこから細胞成分であるアラキドン酸が作られます。リノール酸はヒトの体内で合成できないので、摂取が不可欠です。コレステロール値を下げる作用が極めて強いのですが、取り過ぎると心筋梗塞(こうそく)や乳がん罹患(りかん)を高めるという報告もあるので、適度な摂取を心がけましょう。

 「オレイン酸」はオリーブ油の成分として有名です。豚肉や牛肉などの動物性食品にも広く含まれ、私たちの…

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川端輝江

女子栄養大学教授

かわばた・てるえ 女子栄養大学栄養学部基礎栄養学研究室教授