病気を知る新・真健康論

ごく微量で体を制御するホルモンとは?

當瀬規嗣 / 札幌医科大学教授

 ヒトの体の働きを調節する重要なアイテムとして、ホルモンという言葉がよく使われます。すぐに浮かぶのは女性ホルモン、男性ホルモン、成長ホルモンでしょうか。また、今や予備軍を含め6人に1人が患者といわれる糖尿病で、血糖値の調整役として関心の高いインスリンもホルモンの一つです。

 つまり、このホルモンがきちんと出てこないと、体が不調になり、場合によっては病気になってしまいます。そんなわけで、健康を考えるうえでホルモンはとても大事ですが、誤解も多いようです。例えば、「食事でホルモンを取り入れる」とか「ホルモンのバランスが狂って……」というような言葉を耳にします。不正確な表現です。なので、改めてホルモンとは何かを確認したいと思います。

 ホルモンとは、血液中にある極めて微量な物質で、それ自体が栄養素にはならず、細胞や臓器の働きを調節で…

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當瀬規嗣

當瀬規嗣

札幌医科大学教授

とうせ・のりつぐ 1984年北海道大医学部卒、88年北海道大学大学院修了、医学博士。北海道大医学部助手、札幌医科大医学部助教授、米シンシナティ大助教授を経て、98年札幌医科大医学部教授(細胞生理学講座)に就任。2006~10年、同医学部長。医学部長就任時は47歳。全国に医学部は国公私立合わせて80あるが、最年少の学部長。「40代は驚きで、加速し始めた医学部改革の象徴」と話題になった。専門は生理学・薬理学で、心拍動開始の起源を探求している。

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