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心の痛みを“聴いて”がんを癒やす

西田佐保子 / 毎日新聞 デジタルメディア局

精神腫瘍医 心を治すがん専門医【前編】

 ある日突然がん告知を受け、頭の中が真っ白になる--。そんな状態のがん患者や家族の心のケアを専門的に担う医師が「精神腫瘍医」だ。その機能と実情について、数千人のがん患者、家族と向かい合ってきた精神腫瘍医、大西秀樹・埼玉医科大学国際医療センター教授に聞いた。

身近な疾患「がん」は心もむしばむ

 がん患者さんは年々増加しています。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、2012年に新たにがんに罹患(りかん)したのは約86万5000人、15年には約98万人になると推計されています。一生涯にがんにかかる確率は男性で60%、女性45%。身近な疾患ではあるものの依然「がん=死」のイメージは色濃く、自分が、家族が、がんと診断、告知された時、ほとんど誰もが大きなショックを受けます。

 12年6月に制定された国の「がん対策推進基本計画」は、がんによる痛みやつらさをやわらげる「緩和ケア…

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西田佐保子

西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。

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