特集・ニュース医療プレミア特集

残された者の苦痛に寄り添う「遺族外来」

西田佐保子 / 毎日新聞 デジタルメディア局

精神腫瘍医 心を治すがん専門医【後編】

 配偶者や子ども、親や友人など、愛する人との死別は人生最大の悲しみの一つだろう。つらい別れを経験した遺族には、「大往生なんだから」「あなたは元気そうだ」などの何気ない周囲の言葉が、さらなる心の傷をもたらすこともある。埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の遺族外来は、「とにかくつらい」と訴えるがん患者の遺族たちが訪れる場だ。「それでも人は新たな状況に適応し、成長する力を持っている」と言う大西秀樹教授の話を、前回に引き続き紹介する。

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西田佐保子

西田佐保子

毎日新聞 デジタルメディア局

にしだ・さほこ 1974年東京生まれ。 2014年11月、デジタルメディア局に配属。 興味のあるテーマ:認知症、予防医療、ターミナルケア。

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