絵=画家・絵師 OZ-尾頭-山口佳祐(http://oz-te.com)
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病気を知るDr.林のこころと脳と病と健康

引きこもり、死の淵から復活した男性の軌跡

林公一 / 精神科医

100人に1人が発症 「統合失調症」の真実【4】

 かつては不治の病だった統合失調症ですが、現代では有効な治療法があります。たとえ発症した当初は病気だと理解できなくても、治療を受ければ回復し、普通に社会生活を送ることも期待できます。今回はそんな方の体験談をご紹介します。

発症から15年 安定した社会生活へ

 僕はいま39歳ですが、24歳のとき統合失調症を発症しました。はじめはなんとなく周りの人から監視されているような不気味な感じから始まり、そのうちに複数の人が自分に対して陰謀をたくらんでいると確信するようになりました。そう確信したとき、それまでの不気味な雰囲気の真実がすべてわかったと、電撃のようにひらめいたことを覚えています。

 それからまもなく「こいつが~~(~~の部分はよくわかりませんでした)」「殺してやろう」などの幻聴が…

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林公一

林公一

精神科医

はやし・きみかず 精神科医、医学博士。著書に「統合失調症という事実」「擬態うつ病/新型うつ病」「名作マンガで精神医学」「虚言癖、嘘つきは病気か」など。ウェブサイト「Dr.林のこころと脳の相談室」は、読者からの質問に林医師が事実を回答するもので、明るい事実・暗い事実・希望の持てる事実・希望の持てない事実を問わず、直截に回答するスタイルを、約20年にわたり継続中。

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