健康に暮らす人類史からひもとく糖質制限食

野菜を食べないマサイ族の食の秘密

江部康二 / 高雄病院理事長

牛乳とヨーグルトを主食とするマサイ族

 東アフリカ、ケニアからタンザニアにかけて住むマサイ族は、主たる食事として牛乳、ヨーグルト、牛の生き血を取る伝統的食生活を送ってきたことが知られています。これらの食事では、ビタミンC摂取が非常に少なくなりますが、彼らの健康度は高かったとされています。

 この連載では以前、北極圏で暮らすイヌイットの食生活から糖質制限食の機能を考えましたが、今回はサバンナの民、マサイ族の独特な食生活から「ヒトにとって必要な栄養素」について考えてみます。

 マサイ族の主食は現在でも牛乳とヨーグルトです。牛乳、ヨーグルト合わせて1日に2〜3Lも摂取します。…

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江部康二

江部康二

高雄病院理事長

えべ・こうじ 1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所(現京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)などを経て、78年より医局長として一般財団法人高雄病院(京都市)に勤務。2000年理事長に就任。内科医、漢方医。糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア。自身も02年に糖尿病であることが発覚し、実践して糖尿病と肥満を克服する。これまで高雄病院などで3000人を超える症例を通じて、糖尿病や肥満、生活習慣病、アレルギーなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明し、数々のベストセラーを上梓している。

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