Dr.堀江重郎の健康羅針盤

「患者に向き合う医療」進める米国と取り残される日本

堀江重郎・順天堂大学教授
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 夏も終わり、秋祭りたけなわのこのごろ、そろそろラーメンが恋しくなってきました。と言っても、今は選択肢の多さに驚きます。麺の硬さ、だしは煮干しかカツオ節か、そしてトッピングは……。好みの一杯を食するのはまさに至福の時間です。昔はただお店の「ラーメン」のいわばお仕着せの単品だったのが、一人一人の嗜好(しこう)に合わせたラーメンが供されるようになってきました。選択肢が多いとコストもかかりそうですが、顧客の満足度や信頼度は高まります。

 医療でもこのような動きが意外な方向からはじまっています。今回は「患者に向き合う医療」と「アメリカ」…

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堀江重郎

順天堂大学教授

ほりえ・しげお 順天堂大学大学院教授、泌尿器科医。1960年生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得し、国立がんセンター中央病院などを経て、42歳で帝京大学医学部主任教授に就任。日本初の男性外来であるメンズヘルス外来を開設。2012年より現職。手術ロボット・ダヴィンチを駆使した前立腺、腎臓手術のトップランナーであると同時に、アンチエイジングと男性医学、腎臓学の研究に没頭している。中高年男性をハツラツとさせるのが生きがい。日本メンズヘルス医学会理事長、日本抗加齢医学会副理事長。著書に「ヤル気がでる!最強の男性医療」(文春新書)、「男性の病気の手術と治療」(かまくら春秋社)ほか。