神経の若さを保つ健康法【前編】

 膝や腰が痛い。肩こりがひどい。高血圧が改善しない。頭痛がしつこい。便秘が続く。なぜかイライラする……。読者の皆さんもどれか一つくらいは自分に当てはまるかもしれません。このような病気、あるいは体の不調をもたらす原因は何か?と考えたことはあるでしょうか。ある人は「生活習慣」、別の人は「ストレス」と言うかもしれません。「老化」という答えもあるでしょう。脳神経外科医である私は、これらすべての不調の原因は「神経が老いたこと」にあると考えています。今回、そして次回はこれまでと少し趣向を変えて、「神経の老化が引き起こす病気・体調不良のメカニズム」と「その予防、改善法」を紹介しましょう。

 神経は、脳と脊髄(せきずい)を指す中枢神経と、そこから枝分かれして全身を巡っている末梢(まっしょう…

この記事は有料記事です。

残り2462文字(全文2817文字)

工藤千秋

工藤千秋

くどうちあき脳神経外科クリニック院長

くどう・ちあき 1958年長野県下諏訪町生まれ。英国バーミンガム大学、労働福祉事業団東京労災病院脳神経外科、鹿児島市立病院脳疾患救命救急センターなどで脳神経外科を学ぶ。89年、東京労災病院脳神経外科に勤務。同科副部長を務める。01年、東京都大田区に「くどうちあき脳神経外科クリニック」を開院。脳神経外科専門医であるとともに、認知症、高次脳機能障害、パーキンソン病、痛みの治療に情熱を傾け、心に迫る医療を施すことを信条とする。 漢方薬処方にも精通し、日本アロマセラピー学会認定医でもある。著書に「エビデンスに基づく認知症 補完療法へのアプローチ」(ぱーそん書房)、「サプリが命を躍動させるとき あきらめない!その頭痛とかくれ貧血」(文芸社)、「脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング」(サンマーク出版)など。

イチ押しコラム

実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-
 知られたくない恋もある

麻疹・風疹防ぐには「私生活公開」よりワクチンで

 2016年夏をほうふつさせるような麻疹の流行が広がっています。日本は15年に世界保健機関(WHO)から「麻疹の排除状態」にあると…

無難に生きる方法論
名古屋大に合格し胴上げされる受験生=名古屋市千種区で2019年3月9日、大西岳彦撮影

不登校の子から医師に届いた「桜咲く」の知らせ

 不登校の子どもの世話をしていると、毎年3月はうれしい知らせが届く。中学や高校で不登校になった子どもたちが何とか学業を維持し、一番…

理由を探る認知症ケア
 

「お風呂には入りません」拒否行動の真の理由は

 ◇デイサービスでお風呂を断るNさん 軽いアルツハイマー型認知症のNさん(80代女性)は、長女一家の隣の家で1人暮らしをしています…

ボストン発 ウェルエイジング実践術
 ファストフードも「超加工食品」の一種だ

大人気だが寿命を縮める?「超加工食品」とは

 「超加工食品」という言葉をご存じでしょうか。大ざっぱにいうと、大量生産されてさまざまな加工が施され、調理しなくても簡単においしく…

超高齢化時代を生きるヒント
 

技量も経験もない「かかりつけ医」という幻想

 「かかりつけ医を持ちましょう」――。こんな言葉を聞いたことがあると思います。厚生労働省や医師会は、かかりつけ医を持つことを推進し…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア