日光浴をするとインフルエンザになりにくい

 インフルエンザが大流行しています。今シーズンは例年よりも少し早く流行に突入しました。東京都内では11月24日に流行開始と発表されています。最近は春夏のインフルエンザが話題になることもありますが、大規模な流行は基本的に冬に起きます。多くの医師は、その理由を「寒いために服を着て日光に当たらないから」ではないかと考えています。例えば、3500人の子供を対象に、秋と冬に12回、紫外線を浴びさせる実験をしたデータでは、紫外線を浴びなかった実験の前シーズンに比較して、風邪の発症が66%も減少したと報告されています。これは一言で言うと、紫外線により皮膚の免疫細胞が刺激されて活性化し、感染を防いだからと考えられます。

 その背景には日光を浴びることで活性化する多数のホルモンの存在があります。今回は「日光ホルモン」とで…

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奥井識仁

奥井識仁

よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長

おくい・ひさひと 1999年東京大学大学院修了(医学博士)後、渡米し、ハーバード大学ブリガム&ウイメンズ病院にて、女性泌尿器科の手術を習得する。女性泌尿器科とは、英語でUrogynecology。“Uro”は泌尿器科、“Gynecology”は婦人科を意味し、“Urogynecology”で、両科の中間にあたる部門という意味がある。都内の複数の大学病院から専門領域の診療に関する相談を受けながら、「よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック」を運営し、年間約800件の日帰り手術を行っている。水泳、マラソン、トライアスロンなどのスポーツ、音楽(サックス演奏)が趣味で、さまざまなスポーツ大会にドクターとして参加している。著書に「人生を変える15分早歩き」「ドクター奥井と走るランニングのススメ」(いずれもベースボールマガジン社)など。

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