病気を知る笑顔をつくる おなかの医学

大腸がん早期発見に欠かせない便潜血検査

尾高健夫 / 尾高内科・胃腸クリニック院長

 近年、大腸がんになる人、大腸がんで亡くなる人が増えています。大腸がんは早期に発見して適切な治療を受ければ治ることが多く、検診を受けるメリットが大きいがんです。検診で行われる便潜血検査の内容を理解し、40歳以上の人は1年に1回、大腸がん検診を受けましょう。

時代を反映 急増する大腸がん

 大腸がんの発生には、胃がんにおけるピロリ菌のような主となる原因がなく、いろいろな要素が関わっていると考えられています。そのうち遺伝的素因、つまり体質的なものは2~3割で、食事などのライフスタイルや環境といった後天的な要素の影響が大きいとされています。大腸がんは時代や社会を反映する病気の一つといえるでしょう。

 その大腸がんが、近年、急増しています。戦後まもなくのころ、日本で大腸がんになる人は珍しかったのです…

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尾高健夫

尾高健夫

尾高内科・胃腸クリニック院長

おだか・たけお 1989年島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業後、千葉大学医学部第1内科(現・消化器・腎臓内科学)入局。千葉県立東金病院内科医長、東邦大学医療センター佐倉病院内視鏡治療センター講師、おゆみのクリニック(千葉市)消化器科部長などを経て、2014年千葉市内に尾高内科・胃腸クリニックを開設。長く消化器疾患と内視鏡検査の専門医として診療にあたり、特に胃腸疾患では内視鏡による早期がんの診断と治療、ヘリコバクター・ピロリの除菌治療、胃食道逆流症、便秘・下痢症など幅広い疾患を対象に治療と研究を行ってきた。モットーは「人として優しく、医者として明るい医療」。科学的エビデンス(証拠)と自身の経験による知識をバランスよく、わかりやすい言葉で患者に伝えることに心を砕いている。

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