髪の健康相談室

円形脱毛症 抜けるも残るも免疫次第

齊藤典充・横浜労災病院皮膚科部長
  • 文字
  • 印刷

意外に知られていない円形脱毛症の真実【2】

 円形脱毛症は毛のある体のどこにでも、突然、発症する脱毛症です。受診時、患者さんが脱毛以外の症状を訴えることはほとんどありませんが、時折、皮膚のかゆみや軽い痛みが伴うと訴える人がいます。また、診察では採血をしなくても、脱毛した部分の形や大きさ、皮膚の硬さ、毛の抜けやすさ、抜けた毛の根元を診ることによって診断できます。ただし、他の脱毛症や先天性の脱毛などに似ている時は、鑑別するために皮膚の一部を採取する検査(皮膚生検)を行うこともあります。皮膚生検によって円形脱毛症の特徴ともいえる所見が得られると、診断はより確実になります。

この記事は有料記事です。

残り1581文字(全文1866文字)

齊藤典充

横浜労災病院皮膚科部長

さいとう・のりみつ 1993年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局。98~2000年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校留学。国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て14年4月から現職。専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診療の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている。