健康に暮らす10歳若返る歩行術 -インターバル速歩-

山の事故防止 体力の「自覚」が大切

能勢博 / 信州大学教授

 寒い日が続きますが、日差しの中に春を感じさせる季節になりました。そろそろ登山シーズンの開幕です。最近は、かつてないほどの中高年者の登山ブームで、それにつれて遭難件数も増えています。その事故原因としては、転倒、滑落が全体の70%を占め、どうも、その背景には中高年登山者が「登山の厳しさを知らない」「自分の体力を自覚していない」「体力に合った山を選んでいない」という現実があるようです。さて近々、「もう山でバテない!インターバル速歩の威力」(山と渓谷社)という本を発刊することになりました(注)。この機会に、登山と体力についてお話ししましょう。

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能勢博

能勢博

信州大学教授

のせ・ひろし 1952年生まれ。京都府立医科大学医学部卒業。京都府立医科大学助手、米国イエール大学医学部博士研究員、京都府立医科大学助教授などを経て現在、信州大学学術院医学系教授(疾患予防医科学系専攻・スポーツ医科学講座)。画期的な効果で、これまでのウオーキングの常識を変えたと言われる「インターバル速歩」を提唱。信州大学、松本市、市民が協力する中高年の健康づくり事業「熟年体育大学」などにおいて、約10年間で約6000人以上に運動指導してきた。趣味は登山。長野県の常念岳診療所長などを歴任し、81年には中国・天山山脈の未踏峰・ボゴダ・オーラ峰に医師として同行、自らも登頂した。著書に「いくつになっても自分で歩ける!『筋トレ』ウォーキング」(青春出版社)、「山に登る前に読む本」(講談社)など。

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