季節の変わり目である3月は気温の差が激しく、「寒暖差アレルギー」が発症しやすい時期です。寒暖差アレルギーは通常のアレルギーとは異なり、自律神経の不調によって起こります。生活習慣の改善とともに、体を温める漢方薬が効果的です。

年々増える寒暖差アレルギー

 寒い場所から温かい屋内に移動したとき、体がかゆくなった経験がある人は多いのではないでしょうか。これは暑さのために体の血管が急激に拡張し、周囲の細胞からアレルギー反応を引き起こすヒスタミンや好酸球などが放出されたためです。私たちの体は寒さで体温が低下すると自律神経の働きにより、熱を逃さないよう、血管が収縮します。逆に暑くなると血管が拡張して熱を逃がします。しかし、急激に体が冷やされたり、逆に温められたりする環境下ではこの切り替えがうまくいきません。そのために起こる過敏な反応を寒暖差アレルギーといいます。体のかゆみのほか、鼻炎の症状、せき、食欲不振や下痢など消化管の症状などが表れます。

 外来で診療をしていると、寒暖差アレルギーに悩む人が年々、増えていることを実感します。原因の一つに、…

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加藤士郎

加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授(病院)。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医など。

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