実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

日本初の女性医師を生涯苦しめた病とは

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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抗菌薬の過剰使用を考える【11】

 女性外科医が主人公のテレビドラマが高視聴率を取るこの時代、医師という職業は女性が憧れる職業の一つといっていいでしょう。フィクションの世界だけではありません。小学生の女子の憧れの職業ランキングの上位には医師が入ると言いますし、高齢者が女性医師の治療を受けると、男性医師に受けた場合と比べて死亡率も再入院率も低くなるという米国の研究(注1)を見ると、社会からの女性医師のニーズも高いということでしょう。男女雇用機会均等法が制定され30年以上が経過しても、依然多くの日本の職場で男女平等とは言えない状況が残っている中、医師は女性が男性と対等に渡り合える数少ない職業と考えられているようです。

 もっとも現実には、女性が優位どころか、男女平等とも言い切れず、女性医師と男性医師がまったく対等とは…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト