特集・ニュース医療プレミア特集

6回の心臓手術を乗り越え なお直面する課題

鈴木敬子 / 毎日新聞 医療プレミア編集部

先天性心疾患と生きる【1】

 生まれつき心臓に何らかの異常を持つ先天性心疾患。日本では新生児の約100人に1人の割合で発症し、年間約1万人の赤ちゃんが先天的な心臓の病気を持って生まれてくるといわれている。かつては幼くして亡くなるケースが多く、現在でも乳児期死亡の主要な原因となっているが、医療技術の進歩によって患者の生存率は飛躍的に向上してきた。一方、術後も長期にわたってケアが必要で、運動の制限や、酸素ボンベの携帯が必要になるなど、さまざまな困難を抱えながら社会生活を送るケースも多い。そうした中でも病気と向き合いながら、前向きに課題を克服しようとする患者とその家族、それを支える保育関係者や医療者たちの姿を紹介する。初回は6回の手術を経験した患者とその家族が直面してきた現実と課題を伝える。

この記事は有料記事です。

残り3097文字(全文3443文字)

鈴木敬子

鈴木敬子

毎日新聞 医療プレミア編集部

すずき・けいこ 1984年茨城県生まれ。法政大卒。2007年毎日新聞社入社。岐阜支局、水戸支局、横浜・川崎支局を経て、15年5月からデジタルメディア局。

イチ押しコラム

無難に生きる方法論

原因不明の頭痛・腰痛と「釣り」の微妙な関係

 私の男性更年期外来には、頭痛や腰痛が続き、どの病院に行っても原因がわからず、対症療法をしてもいっこうに症状が良くならない患者さん…

医をめぐる情景

「失恋でうつ」の友人を励ますのはいけないこと?

 ◇楽曲「元気を出して」(1984年) 竹内まりやが作り、歌った「元気を出して」は、失恋して落ち込んだ女友だちを女性が励ます歌だ。…

人類史からひもとく糖質制限食

「正常範囲内の高血糖」でも全がんリスクが高まる

 国立がん研究センターがん予防・健診研究センター・予防研究グループが2015年、興味深い論文を発表しました。翌年には英文医学雑誌に…

旅と病の歴史地図
海外に出国する人たちでにぎわう出発ロビー=成田空港で2018年8月10日午前10時9分、小川昌宏撮影

旅先でつらい「旅行者下痢症」を薬で止めていい?

 海外旅行中に起こる下痢を「旅行者下痢症」と呼びます。発展途上国に1カ月間滞在すると半数近くの旅行者がかかるとされており、頻度が大…

超高齢化時代を生きるヒント

アルバイト医師が回す「在宅医療クリニック」の闇

 医学部5年生だった1989年の夏休み、私は実家近くにあるM先生のクリニックで1週間の実習をしていました。晴れて暑い水曜日の午後、…

Dr.林のこころと脳と病と健康

演技性パーソナリティー障害のうそが肥大する土壌

 ◇うそつきは病気か【5】 自分を実際よりよく見せるためにうそをつくのは、誰でもある程度までならすることです。ではそういう普通の人…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア