病気を知る笑顔をつくる おなかの医学

慢性便秘症 大建中湯で心身ともに快適に

尾高健夫 / 尾高内科・胃腸クリニック院長

胃腸の病気と漢方【2】

 前回は、大建中湯(だいけんちゅうとう)が慢性便秘症の症状をいかに改善するかについて紹介しました。今回は、症状の改善がQOL(生活の質)に及ぼす影響や作用メカニズムについて解説します。

精神的QOLが大きく改善

 前回お話ししたように、大建中湯は確かに慢性便秘症を改善させます。しかし、それによってQOLが改善されたかどうかはわかりません。慢性便秘症のように長期にわたり日々の生活や仕事を障害する疾患では、QOLは非常に大事です。

 そこで、健康関連のQOL評価法として広く使われている「SF-8」問診票を用いて、慢性便秘症の約8割…

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尾高健夫

尾高健夫

尾高内科・胃腸クリニック院長

おだか・たけお 1989年島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業後、千葉大学医学部第1内科(現・消化器・腎臓内科学)入局。千葉県立東金病院内科医長、東邦大学医療センター佐倉病院内視鏡治療センター講師、おゆみのクリニック(千葉市)消化器科部長などを経て、2014年千葉市内に尾高内科・胃腸クリニックを開設。長く消化器疾患と内視鏡検査の専門医として診療にあたり、特に胃腸疾患では内視鏡による早期がんの診断と治療、ヘリコバクター・ピロリの除菌治療、胃食道逆流症、便秘・下痢症など幅広い疾患を対象に治療と研究を行ってきた。モットーは「人として優しく、医者として明るい医療」。科学的エビデンス(証拠)と自身の経験による知識をバランスよく、わかりやすい言葉で患者に伝えることに心を砕いている。

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