健康に暮らす眠りを知れば人生危うからず

昼間に突然居眠り ナルコレプシーかも

内村直尚 / 久留米大学教授

 夜間に睡眠をきちんと取っているのに、日中に耐えられない眠気を感じる不思議な病気があることをご存じでしょうか? ナルコレプシー(過眠症)という病気で、学校生活や社会生活に支障をきたし、病気と気づきにくいために周囲から誤解を受けていることが少なくありません。

 有病率は世界的に2000人に1人といわれています。しかし、日本は、従来の調査から600人に1人と報告されており、世界で最も患者数が多い国として知られています。この有病率の差は人種に起因するとの学説もありますが、正確な理由は不明です。

 日本は世界一有病率が高いのですから、私はより多くの方がこの病気について知る必要があると常日ごろから…

この記事は有料記事です。

残り2131文字(全文2426文字)

内村直尚

内村直尚

久留米大学教授

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、16年10月からは同大副学長も兼務する。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。

イチ押しコラム

Dr.林のこころと脳と病と健康

SNSがうその温床 演技性パーソナリティー障害

 ◇うそつきは病気か【4】 虚言と関係の深いパーソナリティー障害の一つに、「演技性パーソナリティー障害」があります。名前の通り、「…

無難に生きる方法論

大阪北部地震「電車閉じ込め」でパニック発作

 前回、「不安障害は人生の損」と語った患者さんを紹介した(「あなたの“のぼせ、動悸、発汗”は『不安障害』かも」)。 不安障害は単独…

人類史からひもとく糖質制限食
魚や野菜、豆類など健康的な食品

糖尿病医師「スーパー糖質制限食16年」の成果は

 「糖質制限食は短期的な効果は明確であるが、長期的なエビデンス(医学的根拠)がなく、安全性も担保されていない」という意見を見かけま…

医をめぐる情景
ナッシュを演じたラッセル・クロウと、妻役のジェニファー・コネリー (C)2001 Universal Studios and DreamWorks LLC.All Rights Reserved. TM & (C)2012 DreamWorks LLC and Universal Studios. All Rights Reserved.

統合失調症の幻覚とともに生きたノーベル賞数学者

 ◇映画「ビューティフル・マインド」(2001年) まわりの世界がいつもと違って見えて不気味に感じ、周囲の物音がすべて耳に響くよう…

超高齢化時代を生きるヒント
団塊ジュニアが就活をした2000年前後は、過去もっとも厳しい就職氷河期と言われた=2000年12月撮影

「ノボルとヨーコ」団塊ジュニア夫婦が迎える“2060年の現実”

 団塊ジュニア世代は昭和の高度成長期に生まれ、バブル崩壊後の大変動の時代を懸命に生きています。その彼らが高齢期を迎える2060年ご…

旅と病の歴史地図
サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で初戦のコロンビア戦に勝利し、喜び合う日本の選手たち=ロシア・サランスクで2018年6月19日、長谷川直亮撮影

サッカーW杯 ロシアで観戦ならダニと麻疹に注意

 ロシアでサッカー・ワールドカップ(W杯)が開幕し、各地で熱戦が繰り広げられています。ロシアはユーラシア大陸にまたがる広大な国です…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア