医療プレミア超高齢化時代を生きるヒント

高齢者を守る最善の手「入院より生活ケア」

小野沢滋 / みその生活支援クリニック院長

 前回と前々回は介護施設の話を書きました。また、その前の回ではホームヘルパーという職種が、実は医師よりも圧倒的に少ない実態をお伝えしました。今回は、介護を必要とする人が自宅で過ごすとき、何が大切かをみなさんにお伝えします。なぜなら、多くの人は介護に直面しないと、介護がどれほど大変で、専門家の手を借りないといけないかを想像できないからです。

この記事は有料記事です。

残り2309文字(全文2479文字)

小野沢滋

小野沢滋

みその生活支援クリニック院長

おのざわ・しげる 1963年相模原市生まれ。90年東京慈恵会医科大学医学部卒業。在宅医療をライフワークにしようと、同年から亀田総合病院(千葉県鴨川市)に在籍し、99年同病院の地域医療支援部長に就任。22年間、同病院で在宅医療を中心に緩和医療や高齢者医療に携わってきた。2012年に北里大学病院患者支援センター部副部長を経て、13年に同トータルサポートセンター長に就任。同病院の入院患者に対して、退院から在宅医療へスムーズに移行できるよう支援してきた。16年相模原市内で在宅医療専門の「みその生活支援クリニック」を開設。亀田総合病院在宅医療部顧問。日本在宅医学会認定専門医。プライマリケア連合学会認定医、日本緩和医療学会暫定指導医。日本在宅医学会前理事。日本医療社会福祉協会理事。一般法人社団エンドライフケア協会理事。相模原町田医療介護圏インフラ整備コンソーシアム代表。

イチ押しコラム

医をめぐる情景
「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」の1シーン。主演の浅野忠信さんと永作博美さん

アルコール依存と闘った戦場カメラマンとその妻

 ◇映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」(2010年) アルコールに溺れ、肝臓を悪くして吐血で何度も入院している戦場カメラマンは…

無難に生きる方法論
不正入試に関する記者会見で陳謝する東京医科大の行岡哲男常務理事(左)と宮沢啓介学長職務代理=東京都内のホテルで2018年8月7日、長谷川直亮撮影

東京医科大だけじゃない?医療現場の“女性外し”

 東京医大を文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」対象校に選ぶ見返りに、息子を裏口入学させてもらったとして、同省の前科学技…

人類史からひもとく糖質制限食

スーパー糖質制限食とケトン食の違い、そして役割

 本連載ではこれまで、スーパー糖質制限食、スタンダード糖質制限食、プチ糖質制限食や、究極の糖質制限食としてのケトン食を紹介してきま…

旅と病の歴史地図
夏休みの旅行客で混み合う関西国際空港の国際線出発ロビー=2017年8月10日

夏休み海外旅行 子どもは何歳から連れていける?

 夏休みに海外旅行を計画している方も多いかと思います。友達同士で旅行するのも楽しいものですが、ご家族で行くのもお互いの絆を深める良…

Dr.林のこころと脳と病と健康

SNSがうその温床 演技性パーソナリティー障害

 ◇うそつきは病気か【4】 虚言と関係の深いパーソナリティー障害の一つに、「演技性パーソナリティー障害」があります。名前の通り、「…

超高齢化時代を生きるヒント
団塊ジュニアが就活をした2000年前後は、過去もっとも厳しい就職氷河期と言われた=2000年12月撮影

「ノボルとヨーコ」団塊ジュニア夫婦が迎える“2060年の現実”

 団塊ジュニア世代は昭和の高度成長期に生まれ、バブル崩壊後の大変動の時代を懸命に生きています。その彼らが高齢期を迎える2060年ご…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア