健康に暮らす旅と病の歴史地図

昔も今も疫病は旅人が運ぶ

濱田篤郎 / 東京医科大学教授

昨年、マダガスカルでペスト流行

 2017年8月、アフリカのマダガスカルでペストの流行が発生しました。この国では毎年、山岳地帯を中心にペスト患者が散発していましたが、今回は首都のアンタナナリボでも多くの患者が発生したというのです。この街では9月23日~10月1日に、バスケットボールの国際大会がちょうど開催されており、それに参加した外国人選手も死亡しました。

 ペストはノミが媒介する細菌感染症で、元々はネズミの病気です。この病気のネズミを刺したノミが、ヒトを…

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濱田篤郎

濱田篤郎

東京医科大学教授

はまだ・あつお 1981年、東京慈恵会医科大学卒業。84~86年に米国Case Western Reserve大学に留学し、熱帯感染症学と渡航医学を修得する。帰国後、東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室講師を経て、2005年9月~10年3月は労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理を務めた。10年7月から東京医科大学教授、東京医科大学病院渡航者医療センター部長に就任。海外勤務者や海外旅行者の診療にあたりながら、国や東京都などの感染症対策事業に携わる。11年8月~16年7月には日本渡航医学会理事長を務めた。著書に「旅と病の三千年史」(文春新書)、「世界一病気に狙われている日本人」(講談社+α新書)、「歴史を変えた旅と病」(講談社+α文庫)、「新疫病流行記」(バジリコ)、「海外健康生活Q&A」(経団連出版)など。

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