病気を知る女性のためのおしりのはなし

食物繊維と発酵食品で腸内フローラを改善!

野澤真木子 / 日本橋レディースクリニック院長

腸は「第2の脳」 腸内細菌の悪化が病気の原因に

 腸内細菌が大きな注目を集めています。私たちの腸の中には、1000種類100兆個以上の細菌がすんでおり、それらの菌が糖尿病、動脈硬化、炎症性腸疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、うつ病など、さまざまな病気とも関わりがあることが分かってきたからです。

 以前は、腸は単に便を作るだけの臓器と考えられていました。しかし、現在では、腸の中に生存する腸内細菌の遺伝子の量は、人間の持つ遺伝子の100倍以上と言われており、私たちが生きていくために重要な存在となっています。また、緊張したりストレスを感じたりした時に下痢をするなど、腸と脳は、神経やホルモンなどを介して互いに影響を及ぼし合っている臓器です。そのため腸は「第2の脳」とも言われています。腸管には、体全体の免疫細胞の半分以上が集まっていて、体を守る働きを果たしています。

 腸内細菌は肥満とも関わっています。特に、「腸内細菌にはやせ菌と肥満菌がある」と注目されたのが、米国…

この記事は有料記事です。

残り1515文字(全文1945文字)

今なら最大2カ月100円! キャンペーン実施中! 詳しくはこちら

野澤真木子

野澤真木子

日本橋レディースクリニック院長

のざわ・まきこ 杏林大学医学部卒業。杏林大学医学部付属病院第一外科に入局し、消化器外科を専門とする。その後、松島病院大腸肛門病センター、松島ランドマーククリニック院長を経て、2008年4月、女性専門の肛門科胃腸内科として「日本橋レディースクリニック」(東京都中央区)を開設。2013年7月には、おなかやおしりの健康に必要な「食」の提案を行う拠点として、クリニックと同じビルに「フローラカフェ by NLC」を併設、普段の食生活を見直しながら腸内環境を整え、病気を予防する試みを紹介している。日本大腸肛門病学会専門医、日本大腸肛門病学会指導医、日本外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器外科学会認定医、日本医師会認定産業医。

イチ押しコラム

無難に生きる方法論

「妊婦も医師も両方応援」新しい制度を作れるか

 妊婦の外来診察時に上乗せされる診療報酬の「妊婦加算」について、厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)が昨年12月…

超高齢化時代を生きるヒント
ノーベル医学生理学賞受賞が決まり、記者会見する本庶佑・京都大高等研究院特別教授(左から2人目)。オプジーボへの関心も広がった=京都市左京区で2018年10月1日

がん患者の最後の時間を奪う「悪質免疫療法」

 私があるご家族から相談を受けたのは、講演会が終わってすぐのこと。70代と思われるご婦人が声をかけてきて、こう言いました。「息子が…

旅と病の歴史地図
衆院法務委員会での外国人労働者の受け入れを拡大する入管法改正案の採決に対し、葉梨康弘委員長(中央)に詰め寄り阻止しようとする野党議員たち。右端は与党議員たちに賛成起立を促す自民党議員=国会内で2018年11月27日、川田雅浩撮影

外国人労働者増加時代に必要な“新感染症政策”とは

 マラリアは世界の熱帯や亜熱帯地域で流行している熱病です。病原体を持った蚊(ハマダラカ)に刺されると感染し、高熱、寒気、頭痛などの…

医をめぐる情景
 

巨人&小人化の幻覚「不思議の国のアリス症候群」

 ◇小説(童話)「不思議の国のアリス」(1865年) 白ウサギの後を追ってとんでもなく深い穴に落ちた少女アリスは、奇妙で不思議な冒…

人類史からひもとく糖質制限食

糖質含むカロリー制限食では糖尿病を防げない?

 福岡県久山町は、福岡市の東に隣接する人口約9000人の町です。九州大大学院のチームが1961年以来、40歳以上の町民を対象に脳卒…

Dr.林のこころと脳と病と健康

演技性パーソナリティー障害のうそが肥大する土壌

 ◇うそつきは病気か【5】 自分を実際よりよく見せるためにうそをつくのは、誰でもある程度までならすることです。ではそういう普通の人…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア