教養としての診断学

「レナードの震え」の本質を見抜く視診

津村圭・府中病院総合診療センター長
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診断学は時空を超える【6】

 あなたが医師にかかる理由はなんですか? 「体がかゆい」とか「喉が痛い」といった自覚症状でしょうか? 確かに、こういった理由が受診理由の大半を占めます。しかし、時には、自覚症状はないけれど、「皮膚にブツブツができた」「皮膚が黄色い」という見た目の変化が心配で受診されることがあります。これは前回(「カズイスチカ~見て診断は昔も今も基本の『き』」)説明した、目でみて診察する「視診」です。自覚症状と違って、視診は本人ではなく周りの人が気づいて「顔色が悪いよ」というふうに言われて受診される方もおられます。

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津村圭

府中病院総合診療センター長

つむら・けい 大阪府出身。1977年大阪市立大学医学部を卒業後、国立循環器病センター(現・国立循環器病研究センター)に心臓内科レジデントとして勤務。その後の28年間は大阪市立大学医学部教員として、学部学生、大学院学生、研修医、指導医、教員の指導と医学部カリキュラムの企画と作成に携わった。診療面では循環器内科をベースとしつつ、早い時期から原因疾患の判別が困難な症例で、診断を担当する総合診療医として従事。研究面では、各種疾病のリスクファクターについての臨床疫学研究を行い、ランセット(Lancet)など欧米医学誌で発表してきた。2014年1月から現職。総合診療医として地域医療に関わるとともに、初期、後期研修医の指導を担当、臨床研修室顧問も兼任する。地域医療を充実させるため院内に家庭医療専門医後期研修プログラムを立ち上げるなど、診療と教育をリンクさせた活動を現在も続けている。府中病院ウェブサイト