実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

致死率4割?!犬猫過半数の口にいるカプノサイト

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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知っていますか? 意外に多い動物からうつる病気【8】

 前回紹介した「ネコひっかき病」は一度聞くと忘れない病名ですが、今回の「カプノサイトファーガ・カニモルサス」はなかなか覚えられません。医療者でさえも、「カプノサイトファーガ」と聞いて、「カニモルサス」がすっと出てくる人はそう多くないと思います。

 多くないのは感染者数も同様で、厚生労働省によれば、2002~09年の間に国内で報告があったのはわずか14例です。世界でみても報告は少なく、すべてを合わせても200例くらいしかありません。しかし、注目すべきはその致死率です。国内発症14例中6例が死亡。死亡率は実に4割以上(世界全体では約3割)となります。

 では、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症(病名が長いので以下「カプノサイト」とします)は、め…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト