子どものころにおたふくかぜにかかり、ムンプス難聴を発症した医師の稲田美紀さん
子どものころにおたふくかぜにかかり、ムンプス難聴を発症した医師の稲田美紀さん

特集・ニュース医療プレミア特集

「半分、青い。」ムンプス難聴の医師が伝えたいこと

中村好見 / 毎日新聞 医療プレミア編集部

おたふくかぜとムンプス難聴【後編】

 NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のヒロイン楡野鈴愛(にれの・すずめ)が左耳を失聴した「ムンプス難聴」。最近、おたふくかぜにかかった人の数百人~1000人に1人が発症する病気であること、大人の発症も珍しくないことがわかってきました。唯一の予防法はワクチン接種ですが、日本では任意接種のまま、接種率は3~4割にとどまっています。今回は、子どものころにおたふくかぜにかかってムンプス難聴を発症した橋場診療所(東京都台東区)副所長で医師の稲田美紀(みのり)さん(43)に、当事者として今思うことを聞きました。

 --子どもがおたふくかぜにかかってムンプス難聴になっても、聞こえないことの自覚がなかったり、違和感…

この記事は有料記事です。

残り3493文字(全文3813文字)

中村好見

中村好見

毎日新聞 医療プレミア編集部

なかむら・よしみ 1984年生まれ。2008年に毎日新聞社へ入社、高松支局などを経て14年にデジタルメディア局異動。ニュースサイトの編集に携わり、新しいニュースの見せ方、伝え方について日々研鑽中。幼少時に家族がくも膜下出血で倒れた経験から、医療とそれを取り巻く社会問題に興味を持つ。

イチ押しコラム

無難に生きる方法論

原因不明の頭痛・腰痛と「釣り」の微妙な関係

 私の男性更年期外来には、頭痛や腰痛が続き、どの病院に行っても原因がわからず、対症療法をしてもいっこうに症状が良くならない患者さん…

医をめぐる情景

「失恋でうつ」の友人を励ますのはいけないこと?

 ◇楽曲「元気を出して」(1984年) 竹内まりやが作り、歌った「元気を出して」は、失恋して落ち込んだ女友だちを女性が励ます歌だ。…

人類史からひもとく糖質制限食

「正常範囲内の高血糖」でも全がんリスクが高まる

 国立がん研究センターがん予防・健診研究センター・予防研究グループが2015年、興味深い論文を発表しました。翌年には英文医学雑誌に…

旅と病の歴史地図
海外に出国する人たちでにぎわう出発ロビー=成田空港で2018年8月10日午前10時9分、小川昌宏撮影

旅先でつらい「旅行者下痢症」を薬で止めていい?

 海外旅行中に起こる下痢を「旅行者下痢症」と呼びます。発展途上国に1カ月間滞在すると半数近くの旅行者がかかるとされており、頻度が大…

超高齢化時代を生きるヒント

アルバイト医師が回す「在宅医療クリニック」の闇

 医学部5年生だった1989年の夏休み、私は実家近くにあるM先生のクリニックで1週間の実習をしていました。晴れて暑い水曜日の午後、…

Dr.林のこころと脳と病と健康

演技性パーソナリティー障害のうそが肥大する土壌

 ◇うそつきは病気か【5】 自分を実際よりよく見せるためにうそをつくのは、誰でもある程度までならすることです。ではそういう普通の人…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア