どう知る?どう使う?健康・医療情報

牛乳と骨折の関係? 過去に向かって追跡~症例対照研究

北澤京子・医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授
  • 文字
  • 印刷

 前回紹介した前向きコホート研究は、ある特定の集団(=コホート)を、現在から将来に向かって追跡するタイプの研究です。ここで「現在から将来に向かって」というのが「前向き」の意味で、英語でいうとprospective(プロスペクティブ)です。では、逆の「後ろ向き」はないのかというと、あります。日本語で「後ろ向き」というと、「後ろ向きの姿勢」とか「後ろ向きの経営」など、「消極的」「悲観的」という意味で使われることが多いですが、臨床研究の「後ろ向き」には、そんなネガティブな意味はありません。

この記事は有料記事です。

残り1962文字(全文2206文字)

北澤京子

医療ジャーナリスト/京都薬科大学客員教授

きたざわ・きょうこ 医療ジャーナリスト、京都薬科大学客員教授。著書に「患者のための医療情報収集ガイド」(ちくま新書)、訳書に「病気の『数字』のウソを見抜く:医者に聞くべき10の質問」(日経BP社)、「過剰診断:健康診断があなたを病気にする」(筑摩書房)