医療プレミア人類史からひもとく糖質制限食

スーパー糖質制限食とケトン食の違い、そして役割

江部康二 / 高雄病院理事長

 本連載ではこれまで、スーパー糖質制限食、スタンダード糖質制限食、プチ糖質制限食や、究極の糖質制限食としてのケトン食を紹介してきました。いずれも優れた治療効果を有する食事です。今回は、スーパー糖質制限食とケトン食の違い、役割を考えます。

主食なしの「スーパー糖質制限食」

 スーパー糖質制限食とは、三食とも主食なしのおかずばかりという食事です。私は52歳の時の2002年、糖尿病を発症し、それ以降16年間スーパー糖質制限食を続けています。血糖コントロールは良好で薬なし、合併症なしで推移しています。

 スーパー糖質制限食は、糖尿病やメタボなどさまざまな生活習慣病の予防と治療に効果があります。高雄病院…

この記事は有料記事です。

残り1583文字(全文1880文字)

江部康二

江部康二

高雄病院理事長

えべ・こうじ 1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学胸部疾患研究所(現京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学)などを経て、78年より医局長として一般財団法人高雄病院(京都市)に勤務。2000年理事長に就任。内科医、漢方医。糖尿病治療の研究に取り組み、「糖質制限食」の体系を確立したパイオニア。自身も02年に糖尿病であることが発覚し、実践して糖尿病と肥満を克服する。これまで高雄病院などで3000人を超える症例を通じて、糖尿病や肥満、生活習慣病、アレルギーなどに対する糖質制限食の画期的な治療効果を証明し、数々のベストセラーを上梓している。

イチ押しコラム

実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-
 知られたくない恋もある

麻疹・風疹防ぐには「私生活公開」よりワクチンで

 2016年夏をほうふつさせるような麻疹の流行が広がっています。日本は15年に世界保健機関(WHO)から「麻疹の排除状態」にあると…

無難に生きる方法論
名古屋大に合格し胴上げされる受験生=名古屋市千種区で2019年3月9日、大西岳彦撮影

不登校の子から医師に届いた「桜咲く」の知らせ

 不登校の子どもの世話をしていると、毎年3月はうれしい知らせが届く。中学や高校で不登校になった子どもたちが何とか学業を維持し、一番…

理由を探る認知症ケア
 

「お風呂には入りません」拒否行動の真の理由は

 ◇デイサービスでお風呂を断るNさん 軽いアルツハイマー型認知症のNさん(80代女性)は、長女一家の隣の家で1人暮らしをしています…

ボストン発 ウェルエイジング実践術
 ファストフードも「超加工食品」の一種だ

大人気だが寿命を縮める?「超加工食品」とは

 「超加工食品」という言葉をご存じでしょうか。大ざっぱにいうと、大量生産されてさまざまな加工が施され、調理しなくても簡単においしく…

超高齢化時代を生きるヒント
 

技量も経験もない「かかりつけ医」という幻想

 「かかりつけ医を持ちましょう」――。こんな言葉を聞いたことがあると思います。厚生労働省や医師会は、かかりつけ医を持つことを推進し…

Dr.米井のアンチエイジング・セルフチェック チャートでわかる、あなたの機能年齢 北海道大学COI×医療プレミア