眠りを知れば人生危うからず

「激しい寝言」を放置すると認知症に?

内村直尚・久留米大学教授
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 以前、あるバラエティー番組の内容を知って驚いたことがあります。番組では「睡眠中の夫の寝ぼけがひどい」と相談した女性の事例が紹介されていたそうです。寝室に設置したカメラで撮影した夫の睡眠中の映像が流れ、スタジオでは出演者の芸能人がそれを見て大笑いしているというものです。しかし、睡眠障害の治療を専門とする私にとっては、これは笑いごとではありませんでした。この方は「レム睡眠行動障害」と呼ばれる重大な睡眠障害の可能性が高いからです。

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内村直尚

久留米大学教授

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、16年10月からは同大副学長も兼務する。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。