どうする健康格差社会

大規模追跡調査でわかった「お風呂と健康」の関係

近藤克則・千葉大学予防医学センター教授
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お風呂好きほど要介護になりにくい

 「お風呂(浴槽)に入る回数が多い人ほど、要介護状態になる可能性が低い」。多くのメディアが報じてくれた私たちの研究成果である。週に何回お風呂に入るかを尋ね、3年間追跡して比べた。その結果、週2回以下の人と比べて週7回以上の人は、寝たきりや認知症になって介護保険の要介護認定を受けるリスクが、約3割も少なかったのだ。

 全国の約1万4000人(回収率7割弱)もの人が、追跡調査に同意してくださったから初めてわかった。同…

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近藤克則

千葉大学予防医学センター教授

1983年千葉大学医学部卒業。東大医学部付属病院リハビリテーション部医員、船橋二和(ふたわ)病院リハビリテーション科科長などを経て日本福祉大学教授を務め、2014年4月から千葉大学予防医学センター教授。2016年4月から国立長寿医療研究センター老年学評価研究部長。「健康格差社会ー何が心と健康を蝕むのか」(医学書院2005)で社会政策学会賞(奨励賞)を受賞。健康格差研究の国内第一人者。