環境・科学
ピックアップ
-
アメリカザリガニ、ミドリガメ逃がすと「違法」 新規制スタート
6/1 05:00 1315文字6月1日から、アメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)の野外放出や売買・頒布などが禁止される。いずれもペットとして身近な生き物で、既に飼っている場合や今後もザリガニ釣りなどを楽しみたい場合は、どんな注意が必要だろうか。 ◇売買や頒布禁止 ペットとしての飼育は可 千葉県の市川市動植物園内にあるザ
-
「毛がない」生き物を目撃 身近な野生動物が、なぜこんな姿に?
5/26 14:00 2610文字未知との遭遇だった。5月1日午前、記者は東京都練馬区で見かけた生き物に驚いた。体の一部にだけ毛があり、皮膚は硬そうで灰色に近い。ネコほどの大きさに細長いしっぽ。不気味に思えたが、取材を進めると、ある身近な野生動物が病気にかかった姿だと分かった。なぜこんな姿になったのか。 スマートフォンで「証拠写真
-
人間に求める能力は? 全学生に生成AI配った東洋大学部長の思惑
5/25 11:00 2643文字東洋大情報連携学部(東京都北区)は、利用が急拡大している生成AI(人工知能)「チャットGPT」の最新言語モデル「GPT―4」を活用した学内システムを開発し、4月から全学部生約1500人に利用を推奨している。生成された文章や画像がそのまま研究成果として出される懸念から、学生の利用に慎重な大学も多い。
新着記事
-
「世界のプラごみ、40年までに80%削減可能」 UNEP報告書
2023/6/2 17:33 689文字海など環境中に流出するプラスチックごみは2040年までに8割削減が可能――。国連環境計画(UNEP)がプラ製品の再使用などを進めることで、汚染を大幅に減らすことができるとする報告書を公表した。 報告書によると、世界で生産されているプラ製品の総重量は年約4億3000万トン。3分の2以上を容器包装など
-
釧路湿原周辺「塩漬け」土地が争奪戦に 発電用地増、パネル一色に
2023/6/2 15:00 1465文字北海道・釧路湿原国立公園の東南端に近い釧路町別保原野の高台から北方を見下ろすと、一帯が深緑色のパネルで埋まり、これぞ「メガソーラーの海」と言うべき景観に遭遇する。(第2回/全6回) この連載は全6回です。 このほかのラインアップは次の通りです。第1回 「ソーラーの海」に浸食されるアイヌ伝承の地 巨
-
パンデミックの先に
コロナ3年、専門家と役所の間で感染研所長が苦心した中立性
2023/6/2 06:30 3179文字感染症の専門家でもあり公務員――。国立感染症研究所(感染研)の脇田隆字所長は、新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」の座長として、この3年、難しいかじ取りを迫られた。「パンデミック(世界的大流行)に十分対応できる体制ではなかった」。新型コロナ対応が「平時」に
-
アメリカザリガニから貴重植物守れ 市民団体が捕獲 1日から新規制
2023/6/1 17:08 921文字アメリカザリガニの野外放出や売買などが、1日から外来生物法に基づき禁止された。水生植物・ヒメコウホネの保全に取り組む岐阜市の市民団体「達目洞(だちぼくぼら)自然の会」は、アメリカザリガニが生態系に悪影響を与えているとして、規制強化を受けて保全地での捕獲に一層力を入れる。 同市中心部から車で約15分
-
「ナスカの地上絵」AIで四つ特定 「人間なら20年かかる」山形大
2023/6/1 16:53 687文字南米ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」について、山形大ナスカ研究所と日本アイ・ビー・エム(IBM、東京)が共同で、AI(人工知能)の深層学習(ディープラーニング)技術を活用して、四つの地上絵を特定した。山形大が1日発表した。既存の地上絵をコンピューターに学習させることで、航空写真の中から自動的に新
-
-
「ソーラーの海」に浸食されるアイヌ伝承の地 巨大津波も懸念
2023/6/1 15:00 1713文字北海道・道東の釧路湿原国立公園の周縁部が、太陽光発電計画の脅威にさらされ、「ソーラーパネルの海」に変わりつつある。設置の「適地」と「不適地」を色分けしないまま、国が再生可能エネルギーの導入を急速に進めたことが背景にあり、その触手はアイヌ民族の伝承の地にも広がった。導入の代償として、かけがえのない自
-
国内唯一「双子の図書館」存続危機 知られざる貴重な医療データ
2023/6/1 11:00 1652文字双子を専門にする国内唯一の研究機関「大阪大ツインリサーチセンター」(大阪府吹田市)が、存続の危機に直面している。今年度の運営費を確保できず、このままでは10年以上かけて集めた膨大な双子のDNAや血清などのサンプルやデータが失われてしまう恐れがある。双子の研究の意義を訴えるセンターは、なぜ危機に陥っ
-
UFO「多くは説明つく」 NASAの研究会、夏に報告書公表へ
2023/6/1 08:43 474文字米航空宇宙局(NASA)が組織した有識者による未確認飛行物体(UFO)研究会が5月31日、公開会議を開いた。宇宙物理学者のスパーゲル会長は終了後の電話記者会見で「多くのUFOは説明がつく」と指摘、航空機や研究用気球、気象現象とみられるとした。メンバーの1人は「地球外生命体との関連を明確に示す情報は
-
アメリカザリガニ、ミドリガメ逃がすと「違法」 新規制スタート
2023/6/1 05:00 1315文字6月1日から、アメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)の野外放出や売買・頒布などが禁止される。いずれもペットとして身近な生き物で、既に飼っている場合や今後もザリガニ釣りなどを楽しみたい場合は、どんな注意が必要だろうか。 ◇売買や頒布禁止 ペットとしての飼育は可 千葉県の市川市動植物園内にあるザ
-
温泉街が廃熱活用で脱炭素 CO2排出実質ゼロ観光地へ 松江
2023/5/31 16:30 1328文字国宝松江城天守がそびえ城下町の懐かしい風景が残る国際文化観光都市の松江市が、環境省の「脱炭素先行地域」に選ばれた。温泉廃熱を活用するなど観光地ならではの脱炭素化を進めていく。「観光」に「脱炭素」をひも付けてブランド化を図り、どのような魅力を生み出していくのか。【松原隼斗】 ◇電力消費に伴う排出量ゼ
-
-
暮らしの中の科学
アジサイの色なぜ変わる? 土の酸性度だけじゃない未解明の謎
2023/5/31 10:30 820文字青、紫、ピンク、赤……。梅雨を彩るアジサイの色は七変化。「移り気」の花言葉を持つこの植物の色はどのように決まっているのだろう。 「最も影響が大きいのは土の酸性度。土の中に溶け出したアルミニウムを吸収する量の大小で色が変わる」。愛知工業大学の吉田久美教授(天然物化学)はそう解説する。 アジサイは日本
-
廃食油からバイオ燃料 大分・国東市が消費 回収と精製サポート
2023/5/31 10:25 918文字二酸化炭素(CO2)の排出削減を目指す大分県国東市は、廃食油から高純度のバイオディーゼル燃料を精製して再利用する取り組みを本格的に始動させた。家庭や飲食店などで出た廃食油を専門業者が回収し、精製したバイオ燃料を市が買い取って公用車などで消費する仕組み。効果を検証し、将来は周辺自治体にも広げていきた
-
エネルギー安定供給と脱炭素の両立を 過渡期迎えた東京ガスの狙い
2023/5/30 16:20 479文字「エネルギーの安定供給と脱炭素をどう両立するか。責任あるトランジションを進めていく」。東京ガスの笹山晋一社長は、2025年度までの中期経営計画の狙いについてこう説明する。 水素と二酸化炭素(CO2)を合成し、都市ガスの原料となる「e―メタン」の製造技術開発を進めている。合成のために回収されるCO2
-
中国、有人宇宙船を打ち上げ ステーション「天宮」の飛行士交代
2023/5/30 11:38 290文字中国は30日、独自の宇宙ステーション「天宮」に向け、中国北西部の酒泉衛星発射センターから有人宇宙船「神舟16号」を打ち上げた。3人の宇宙飛行士が搭乗しており、天宮で現在活動している「神舟15号」の飛行士3人と交代。約5カ月間滞在し、天宮の設備の設置や維持のほか、科学実験や船外活動などを行う。 習近
-
落ちずに曲がる大谷翔平の魔球スイーパー スパコンで仕組み解析
2023/5/30 10:58 587文字米大リーグの大谷翔平選手の変化球「スイーパー」があまり落ちずに横に大きく曲がるのは、ボールの回転軸が進行方向に傾いているから――。魔球に隠されたこうした仕組みがスーパーコンピューター「富岳」による解析で分かったと、東京工業大などのチームが29日、発表した。軸が傾いていることでボールに浮き上がる力が
-
-
ウナギ写真家×情報学者=学術書 考えるのは有明海の未来
2023/5/27 20:00 480文字長崎県立高校の元教員で写真家の中尾勘悟さん(89)=佐賀県鹿島市在住=と千里文化財団(大阪府吹田市)の専務理事、久保正敏さん(74)が学術書「有明海のウナギは語る 食と生態系の未来」を出版した。環境指標生物と言われるウナギを通して人間の暮らしと有明海の未来を考える内容だ。【杉山恵一】 中尾さんは写
-
ブラジル、2025年のCOP30開催地に ルラ大統領発表
2023/5/27 08:35 454文字南米ブラジルのルラ大統領は26日、2025年11月に予定される国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の開催地として、国連が北部パラ州の州都ベレンを選んだと明らかにした。ツイッター上で発表した。ブラジルでCOPが開かれるのは初めて。 ベレンは熱帯雨林アマゾンの河口近くに位置する人口約
-
月面まであと5kmで…誤作動 着陸失敗の原因、ispaceが説明
2023/5/26 20:28 414文字東京に拠点を置く宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」の袴田武史代表らが26日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見した。4月に挑んだ月着陸船の失敗について、機体の高度を推定するソフトの誤動作が原因だったと明らかにした。2024年にも計画している後継ミッションは予定通り実施するという。
-
「毛がない」生き物を目撃 身近な野生動物が、なぜこんな姿に?
2023/5/26 14:00動画あり 2610文字未知との遭遇だった。5月1日午前、記者は東京都練馬区で見かけた生き物に驚いた。体の一部にだけ毛があり、皮膚は硬そうで灰色に近い。ネコほどの大きさに細長いしっぽ。不気味に思えたが、取材を進めると、ある身近な野生動物が病気にかかった姿だと分かった。なぜこんな姿になったのか。 スマートフォンで「証拠写真
-
沖縄・辺野古に続く浦添の埋め立て 反対署名3万人超「海残して」
2023/5/25 20:18 1755文字沖縄県浦添市の浅瀬を埋め立て、那覇市にある米軍那覇港湾施設(那覇軍港、約56ヘクタール)を移す政府の計画に対し、中止を求めるオンラインの署名活動が開始から半年で3万人超の賛同を集めている。「辺野古」に続き、サンゴの海を埋め立てて基地化する計画。決定から30年近くたつが、4月に日米両政府が具体案に合
-