<不況に克(か)つ>
外食のマクドナルドとカジュアル衣料のユニクロが好調を維持している。低価格にとどまらず、客足を増やすための独自策を打ち出していることが共通点だ。
日本マクドナルドホールディングスが2日発表した09年1~9月期連結決算は、営業利益が前年同期比23・9%増の176億円で、01年7月の上場以来の最高益となった。売上高は前年同期比10・1%減の2768億円だったが、効率化のため直営店のフランチャイズチェーン(FC)化を進めているのが主因。FCを含めた全店売上高は3・3%増の3974億円と実質的には増収増益を維持した。
7月下旬から、コーヒー無料キャンペーンを4回実施し、8、9月と客数はプラスを維持した。今村朗・経理グループ上席部長は「無料配布だけだと原価割れだが、フードメニューも一緒に購入する人が多い」と、「無料効果」を強調した。都心部の店舗では、サラリーマンがマックで打ち合わせをする風景も目立つようになったという。【窪田淳】
カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが2日発表した国内ユニクロ事業の10月の売上高は、既存店ベースで前年同月比35・7%増と大幅に伸びた。過去1年では最大の伸びで、9月の伸び率からも4・1ポイント拡大。衣料品販売の不振で百貨店やスーパーの業績が落ち込む中、ユニクロの快走が続いている。
売上高が前年を上回るのは8月から3カ月連続。10月は気温の低い日が多く、主力のフリースやダウン、保温性肌着「ヒートテック」など秋冬物商品が好調だった。有名ファッションデザイナー、ジル・サンダー氏と組んだ「プラスジェイ(+J)」ブランドを10月2日から発売、同じ日に銀座店を増床オープンするなどの話題性も追い風になったという。【宮崎泰宏】
毎日新聞 2009年11月3日 東京朝刊
| 11月3日 | 不況に克つ:ユニクロ快走 マックは最高益 |