熱帯低気圧から発達した台風9号による大雨の被害は、10日未明からさらに拡大した。兵庫県佐用町で、増水した川に流されるなどして11人が死亡▽同県朝来市で1人死亡▽岡山県美作市で1人死亡したほか、佐用町で15人、兵庫県豊岡市で1人、徳島県では2人が行方不明となっており、死者は13人、行方不明者は18人となった。このほか徳島市で女性1人が心肺停止状態のほか、愛媛県宇和島市で女性が重体。また、兵庫、京都、岡山、香川の4府県で延べ約3万世帯に避難勧告・指示が出た。浸水被害や断水、停電も多数発生した。兵庫県警は10日午後7時に行方不明者の捜索をいったん打ち切り、11日朝から再開する。
兵庫県と岡山県は災害対策本部を設置。陸上自衛隊は佐用町と兵庫県上郡町、岡山県美作市に災害派遣し、給水支援やがれき撤去などの作業を続けている。兵庫県によると10日午後6時時点で、佐用町などで、住宅全壊1戸▽同半壊2戸▽床上浸水500戸▽床下浸水802戸に上っている。また、佐用町などで9日夜から計3800世帯で停電したほか、佐用町の7割以上の世帯で断水している。
兵庫県は佐用町に対し、岡山県は美作市に対し、それぞれ9日付で災害救助法と被災者生活再建支援法の適用を決めた。
交通機関も乱れ、JR姫新線、播但線、山陰線、土讃線などで一部区間が運休。中国自動車道も兵庫県や岡山県の一部で通行止めになった。
神戸海洋気象台によると、佐用町で10日午後5時50分までの72時間雨量が349ミリと1976年以降で最高を記録した。
2009年8月10日