著作権譲渡を巡る巨額詐欺事件で、大阪地検特捜部は21日、音楽プロデューサー、小室哲哉容疑者(49)を詐欺罪で起訴した。大阪地裁の決定を受け、小室被告は同日夕、大阪拘置所から保釈され、報道陣に「ご迷惑をかけました。できることなら音楽で頑張っていきたい」と話した。保釈保証金は3000万円。特捜部は捜査を終結する。
特捜部は共謀の容疑で逮捕した2人のうち、広告会社経営、木村隆容疑者(56)を同罪で起訴。イベント企画会社社長(45)は「利得がなく、関与の程度が薄い」として起訴猶予にした。
起訴状などによると、小室被告らは06年7月末、兵庫県内の投資家の男性(48)に自身の楽曲806曲の著作権を10億円で譲渡すると持ちかけ、同年8月、前払い金として計5億円をだまし取った。
小室被告は806曲のうち793曲の著作権を音楽出版社約40社に譲渡し、主要ヒット曲は借金返済の代わりに知人の会社に「二重譲渡」していた。こうした事実を男性に隠すため、木村被告らと事前に口裏合わせをしていたという。【藤田剛、林田七恵】
2008年11月4日