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裁判員裁判:初めて精神鑑定医尋問 ホーム突き落とし事件

 JR東京駅のホームで60代の女性を線路に突き落としたとして、殺人未遂罪などに問われた大阪府富田林市、無職、太田周作被告(25)の東京地裁(井口修裁判長)の公判で5日、捜査段階で精神鑑定した医師の証人尋問があった。裁判員裁判初の精神鑑定医に対する尋問で、検察、弁護側は分かりやすい立証を目指した。だが理解しづらい内容もあり、裁判員が厳しい表情を見せる場面もあった。

 検察側は鑑定書本文とポイントを要約した文書計3枚を配布。「善悪の判断能力が著しく減退していたとは言えない」という鑑定書の結論を大型画面に表示後、尋問した。鑑定医が「被告は自閉症」と述べると、検察側は「障害に当たるのはどの部分ですか。簡単に説明してください」と求めた。弁護側も鑑定書の一部をプロジェクターで拡大して、一つずつ意味を確認した。

 検察側の尋問に対し、鑑定医が「現在はアスペルガー症候群」との見解を示すと、裁判員6人は一斉にみけんにしわを寄せ厳しい表情に。女性裁判員は「鑑定書と違うのはなぜか」と質問し、鑑定医は「(鑑定書では)幼児期に診断された症状名を使うのが慣例」と答えた。6日に結審し、9日判決の予定。【安高晋】

毎日新聞 2009年11月5日 21時00分(最終更新 11月5日 21時04分)

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