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寝たきり妻殺害:89歳被告に執行猶予判決…水戸地裁

 寝たきりの妻(当時84歳)を絞殺したとして、承諾殺人罪に問われた茨城県ひたちなか市西十三奉行、無職、大場五郎被告(89)に対し、水戸地裁は9日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役4年)を言い渡した。小野裕信裁判官は「長年の介護負担は小さくないなど酌むべき事情がある」と述べ、「つらい胸のうちを誰かに明かして、思いとどまるべきだった」と説諭した。

 判決などによると、大場被告は8月18日午前4時40分ごろ、自宅で妻ふてさんの首を荷造り用のテープで絞めて殺害。自殺を図ったが、同居する家族に発見されて未遂に終わった。事件直前、大場被告が「おれは今から死ぬ。ばあさんはどうする」と尋ねると、ふてさんに「私も早く死にたい」と返された。

 ふてさんは82年に脳出血で倒れ、大場被告が介護していたが、今年1月ごろ自身も腰を痛めた。息子から事件の2日前、ふてさんを老人ホームに入れ、入居費用を負担すると持ちかけられ、大場被告は「息子らに迷惑をかけるわけにはいかない」と心中を決意したとされる。事件を巡っては、地域住民や知人ら700人以上から刑の減軽を求める嘆願書が出されていた。【原田啓之】

毎日新聞 2009年11月9日 22時05分

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