南相馬の塾経営者:子育てママや高齢者を支援

毎日新聞 2012年10月03日 01時16分(最終更新 10月03日 01時27分)

実家や自宅のあった住宅地に立つ番場さち子さん=福島県南相馬市原町区で、北川仁士撮影
実家や自宅のあった住宅地に立つ番場さち子さん=福島県南相馬市原町区で、北川仁士撮影

 番場さんが原ノ町駅前で開いていた塾も、約120人いた生徒は事故後ほぼ全員が避難。戻ってきた教え子のためにと昨年5月、塾を再開した。生徒は約20人に減り赤字だが続けている。さらに塾の空き教室で昨年5月、若い母親の相談に乗り始めた。高校の同級生と「ベテランママの会」も発足、放射能への不安から「ここにいていいのか」と悩む後輩ママをハイキングなどの催しで励ます。

 この夏休みには医師も参加するラジオ体操を仮設住宅で始めた。閉じこもりがちな高齢者が出やすいよう、医師の健康相談を組み込んだ。仮設や近所の住民が交流する場にもなっている。

 震災前にいた生徒たちは今後1〜2年で高校・大学への進学期を迎える。それまでに呼び戻せるのかが正念場だ。「生かされたんだから南相馬のために何かしなくては」と番場さんは考えている。【北川仁士】

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