【バルセロナ大場あい】農地化などのために排水され、乾燥した泥炭地からの二酸化炭素(CO2)排出量は08年に世界全体で約13億トンに上り、90年比で20%以上増加したことが、国際湿地保全連合(本部オランダ)のまとめで分かった。同連合が国別排出量などを集計し、13年以降の温暖化対策を話し合う国連の特別作業部会会場で4日発表した。
同連合は「温暖化対策のためにも、適切な泥炭湿地管理は世界的な課題だ」と指摘している。
泥炭は枯れた植物が水につかった状態で堆積(たいせき)してできたもの。泥炭火災や排水後乾燥して分解されることによって、巨大なCO2排出源になる問題が指摘されている。
同連合の報告によると、火災などを除いた場合の乾燥泥炭からの08年のCO2排出量は世界全体で12億9800万トンで、日本全体のCO2年間排出量(07年13億400万トン)に匹敵する。
国別排出量は、インドネシアが最多の5億トン。次いで、ロシア(1・6億トン)、中国(7700万トン)--など。アイスランドは化石燃料からの排出が220万トンであるのに対し、泥炭からの排出は1750万トンで約8倍。インドネシアでも化石燃料からの排出の1・5倍に上った。
毎日新聞 2009年11月5日 東京夕刊