◇側溝の切れ目、つぶらな瞳
鯖江市の市立西山動物園から逃げ出していた雌のレッサーパンダ「ミンファ」(06年生まれ)が23日午後、同市長泉寺町1の側溝で、市職員に捕獲された。約1日ぶりに保護されたミンファは、目立った外傷はなく、元気な様子だった。
見つかった場所は、動物園から東に約600メートル離れた住宅街の一角。午後1時半ごろ、住民から「近くでレッサーパンダのしっぽが見えた」と通報があり、職員約20人が現場に急行。雨水などを流す側溝内で見つかり、獣医師の指示を受けた職員が吹き矢で麻酔を打ち、弱ったところを同3時10分に捕獲した。
動物園の金田俊晃主任は「多くの市民の協力で元気に捕獲することができました。ありがとうございます」と、目に涙を浮かべながら話した。
◇目撃情報に「大捜索」同行取材
レッサーパンダ「ミンファ」の捕獲活動に同行取材した。午後1時半ごろ、捜索に向け西山公園に集合していた職員たちに、「長泉寺町で目撃情報」との一報が入る。半信半疑ながらも、職員と一緒に小走りで現場に向かった。
住民の目撃情報を頼りに、民家の裏山や庭を約15分ほど捜索するが見当たらない。
「やっぱり目撃情報は間違いなのかな」と思いながら、何気なく住宅前の側溝を眺めていたその瞬間、側溝のふたの切れ目から、つぶらな瞳が印象的な見覚えのある顔がひょっこりと顔を出した。
一瞬、何が起こったか理解できず、私とミンファとのにらめっこが数秒続いた。ようやく現状が理解でき、「パンダだ」と声に出すと、ミンファは再び側溝の中へ。周囲を捜索していた職員が聞きつけて、側溝の両側に網を取り付け挟み撃ちにした。
ミンファは約1時間半、溝内をうろうろ。獣医師も駆け付け、吹き矢で打ち込まれた麻酔で弱ったところをようやく保護された。
消防団員らも巻き込み、市職員も含め延べ120人が繰り出した大捜索だった。【松井聡】
■写真説明 側溝から顔を出したところを見つけられ、捕獲されたレッサーパンダの「ミンファ」
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