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特集ワイド:愚問ですが なぜそんなに安くできるの マクドナルド・原田CEOに聞く(3/4ページ)

原田泳幸・日本マクドナルドホールディングスCEO(最高経営責任者)
原田泳幸・日本マクドナルドホールディングスCEO(最高経営責任者)

 --低価格戦略ではない。

 原田CEO そうです。今、我々は「独り勝ち」などと言われています。でも、低価格戦略ではない。「低価格戦略」をうたいながら、継続的成長をしているところがありますか。ないですよ。

 --よほどの企業体力がないと続かないでしょう。

 原田CEO 体力があってもだめでしょう。価格と対価をどのように考えるかということです。マスコミの方は、ただ値上げした、値下げした、しか記事に書かない。それに伴い商品のバランスはどう変わったかという大事な点も消費者に伝わらなければいけないんです。そうでないと、いくらいい商品を出しても、価格を変えても成功しない。それが以前、我々が失敗した時の理由です。お客さんに提言できていなかった。既存商品の値段の上げ下げでは、お客さんは不信感を持ちます。まあ、昔の話は私に聞かないでください。

 --経営再建をする中で一番、力を入れたのが人材教育ということですが。

 原田CEO 名ばかり店長問題だとかありましたが、店長の人材が育って初めてお店を開けなければいけない。業績不振の時は、店舗、人材、情報システムに投資をしていない。それで店舗数だけ増やしたらおかしくなる。

 --嫌な質問かもしれませんが、「名ばかり店長」問題についてです。人件費圧縮の裏には不払い残業があったのでは?

 原田CEO 店長に残業手当を払うようにしました。結果、10億円以上の人件費削減になりました。優秀な店長は、クルー(店舗従業員)を採用し、育てて、店舗の質を高めていくわけです。店長の能力がないと、教育もできず、クルーがどんどんやめてしまう。それで、クルーが足りず、自分が残業する。残業手当や、管理職かどうかという問題ではない。残業をしなくてもいいような労働環境をつくることが本当の問題なんです。それで、クルーを14万人から16万人に2万人増やしました。

毎日新聞 2009年8月21日 東京夕刊

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