国土交通省(国の役所)によると、2008年の国内線の旅客数は2.8%減の9289万人、国際線は7.5%減の1643万人だった。航空会社の経営はきびしく、日航は08年度下期に26路線を廃止・減便し、09年度にも12路線をリストラする。全日空も09年度に10路線ほど廃止・減便する見こみだ。飛行機が来ない空港はお金も入ってこない。苦境にある例を見てみよう。
日航と全日空は、関西国際空港(関空)で国内外を結ぶ6路線を11月にも廃止・減便すると発表した。
関空は、関西地域を支える国際空港として1994年にオープン。海上に空港島をつくるなど大規模な工事を行い、1兆1200億円もの借金をかかえた。空港の収入は、航空会社が支払う飛行機の着陸料などでまかなう。関空は借金返済のため着陸料を高く設定したので、航空会社からさけられて飛行機が遠のいている。
特に国内線の減少は深刻で、前の年度に比べ29%も減る見こみ。国際線でも、日航のイギリス・ロンドン便が3月に廃止となり、アメリカやヨーロッパへの国内航空会社による直行便はなくなってしまった。
大館能代空港は1998年オープン。利用者を47万5000人と予測したが、99年度の利用者はその3割に過ぎない15万1100人だった。旅客数は低迷し、2008年の利用者は12万1028人と前年度比11.8%の大幅ダウンに苦しんでいる。東京便2往復、大阪便往復が飛んでいるが、6月の利用者は9217人で9年ぶりに1万人を下回った。飛行機には平均で定員の4割ほどしか乗っていない。
福島空港は2月、日航が関西国際空港、伊丹空港(兵庫県、大阪府)、那覇空港(沖縄県)を結ぶ3路線をすべて廃止した。ロビーでは地元の「空の駅」が名産品を売っているが、がらんとしている時間が長い。開港は1993年。利用者128万人と予測されたが、実際には99年度の75万人をピークに2007年度51万人、08年度43万人と下がり続けている。現在は全日空の北海道・新千歳便、伊丹便などが残っている。
ニュースがわかる 2009年9月号
2009年9月11日