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ミャンマー:米「関係改善の用意」首相に伝える 民主化努力前提

 ◇スーチーさんとも会談

 【バンコク西尾英之】ミャンマーを訪問したキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は4日、軍事政権のテインセイン首相、民主化運動指導者のアウンサンスーチーさん(64)らと相次いで会談した。キャンベル氏は同日夜、ミャンマー出国前に声明を発表。その中で、米国が軍事政権に対し関係改善を進める用意を伝えた一方、その前提として民主化や人権問題の改善などで「具体的な努力」を要請したことを明らかにした。

 キャンベル氏は4日朝、首都ネピドーでテインセイン首相と会談。その後、最大都市ヤンゴン入りし、市内中心部のホテルで約2時間にわたってスーチーさんと会談した。

 詳しい会談内容は不明だが、オバマ政権のミャンマー政策責任者であるキャンベル氏はスーチーさんに対し、軍事政権への強硬姿勢を取ってきた米国が対話路線に転換した理由を説明し、対ミャンマー経済制裁の解除などについて意見を交換したとみられる。

 ミャンマー民主化グループの間には、オバマ政権の政策変更に警戒感がある。このためキャンベル氏は、民主化や人権問題で具体的な成果がないまま制裁を解除することはないとの立場をスーチーさんに伝え、民主化グループの懸念の一掃に努めた可能性が強い。

 またキャンベル氏は声明で、軍事政権に対し、スーチーさんとスーチーさん率いる野党「国民民主連盟」(NLD)幹部との接触をさらに認めるよう求めたことも明らかにした。

 軍事政権はこれまで自宅軟禁中のスーチーさんがガンバリ国連特使ら外国要人と会談する際、自宅近くの政府施設を指定してきた。これに対し、今回は初めて一般のホテルでの会談を認め、わずかながら柔軟姿勢を示した。

 スーチーさんにとっては03年の自宅軟禁開始後、初めて公共の場所に出る機会となった。スーチーさんは会談後、報道陣に笑顔で「私、笑った方がきれいかしら」と冗談を言ってホテルを後にした。キャンベル氏はこの後、NLD幹部らとも会談した。

 このほかキャンベル氏は声明で、核不拡散を定めた国連決議順守の重要性に触れ、軍事政権に北朝鮮との核協力を行わないよう求めたことを示唆した。

毎日新聞 2009年11月5日 東京朝刊

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