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参院選

誤認便乗?「支持政党なし」 得票64万票

「支持政党なし」のポスター4枚が並ぶ掲示板(一部画像を処理しています)=東京都杉並区で2016年7月1日午後0時34分、早川健人撮影

 10日に投開票された参院選比例代表で、政治団体「支持政党なし」の得票が64万票を超えた。無党派の有権者が「どの政党にも入れない」つもりで投票してしまう可能性を、団体側も認識していたという。公職選挙法には抵触しないが、専門家は「制度の盲点を突いた行為で選挙の冒とくだ」と批判している。

 「支持政党なしという名前、素晴らしいと思いませんか。間違えて投票する人がいると思いますが『支持政党がない』という思いは裏切っていません」

 7日夕、東京・上野で佐野秀光代表(45)が声を張り上げた。演説後の取材に「有権者の勘違いを期待して名称をつけたわけではない」と笑った。

 佐野氏は東京都大田区にある情報通信関連会社の社長。学生時代は自民党学生部に入っていたという。2009年から率いる政治団体の名称を「新党本質」「安楽死党」と変え、13年から「支持政党なし」を使用。新党本質だった09年の衆院選比例代表北海道ブロックでは7399票だったが14年衆院選の同ブロックで10万票余を獲得。総務省によると、「なし」とだけ書かれた票は従来は無効票とされていたが、「支持政党なし」が出て以降は各開票所の責任者が判断しているという。

 政策は「一切なし」。既存政党の政策にインターネット上で賛否を問い、結果に応じて国会で議決権を行使するという。佐野代表は「気に入っている名称なので、しばらく使うつもり」と語った。

 西川伸一・明治大教授(政治学)は「紛らわしい名称で有権者の誤認に便乗しようという考えが明らか。政党の主張を支持して投票する人に非礼を働いている」と分析。「議員が負うべき責任をネットに転嫁しているだけ」と批判する。松本正生・埼玉大教授(政治意識論)は「白票と似た意味の既存政党批判票を狙っているのだろうが、選挙そのものを冒とくしている」と非難。一方で「憲法は結社の自由を保障している。世間の良識でクリアしていくしかない」と語った。【鳴海崇】

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